2017/02/16

金星について


先日はバレンタインデーでしたね。

デパートやお店でお洒落に包装されたチョコレートを手に行列を作っている女性を見掛けるたび、
それが本命チョコであれ、義理チョコであれ、好きという気持ちや感謝の気持ちを年に一度でも自分から伝えられるというのは素敵なことだなと思います。



西洋占星術において、金星や5室の状態から恋愛の傾向を見るというのはよく知られています。
女性の場合は恋愛の傾向を、男性の場合は金星のサインが好みのタイプの女性像であるという考え方です。

金星の年齢域は16歳~25歳。
様々な趣味や芸術に触れたり、流行のファッションを取り入れたりと感性や楽しみ方を形成していく時期です。
金星は自分にとって美しいものや楽しいものに惹かれていく、また恋焦がれるような気持ちを表す「感受性の天体」なのです。

金星はそういう意味で、男女共に恋愛や人間関係において「どのように相手を受け入れていくのか」という特徴が出る天体だとも言えます。
それを知るためにはやはり金星のアスペクトを見て、コンディションを知ることが大切になってきます。



Aさん(男性)の出生図です。(掲載許可を頂いております)

満月生まれ。そこに5室乙女座金星と11室魚座土星がそれぞれコンジャンクションしています。

「女性が怖いのですが、これから恋愛する機会はありますか」というご相談でした。

高校は男子校で、大学もAさんいわく「野郎しかいない」。所属している文芸サークルで恋愛小説を書いても、仲間達から「女性像にリアリティがない」と言われて落ち込んでいました。

それでも中学校で一緒のクラスだった初恋の人をずっと思い続けてきたのですが、あるお店で何年か振りにバッタリ再会したとき、
派手な雰囲気の男性と腕を組んで歩いていたそうで、Aさんがおっしゃるには「あんなに真面目な女の子だったのに、気持ちが一気に醒めてしまった」とのことでした。

その後、文芸サークルの女性と二人で食事にいくようになりましたが、散々振り回された挙句、ひどい言葉を投げつけられて、結局振られてしまったこともあったようです。



乙女座の金星を持つ人の恋愛は、男女共に禁欲的なニュアンスを帯びます。自分から好きな相手の心の中に飛び込んでいくことがなかなかできません。

細部にまで目が行き届き、先回りしてサポートする能力に長け、正義感が強く、高潔な精神の持ち主です。
その分理想主義的な面も強いため、恋愛に関しては物心共に「パーフェクト」を相手に求めます。
しかし現実はそううまくはいかず、相手に対する猜疑心や不満が高まりやすいとも言えます。

私の母は乙女座オーバーロードで、かつノー・アスペクトの乙女座金星を持ちます。ですから極端な例にはなりますが、
風貌が若く、還暦を過ぎても思春期の少女のように精神的に純粋で潔癖で、ロマンティックな恋愛物語に未だ憧れを持っているところがあります。
愛されたい衝動が強い分、水瓶座の要素が強い自由な父に対して不満を持つことも多いようです。

Aさんの場合、その乙女座金星にライツと土星が関わっているため、恋愛だけでなく自分が楽しむこと自体を無意識のうちに制限してしまっています。
「女性が怖い」のは、乙女座の金星に加えて土星の制限・抑圧が彼を「女性とはこうあるべき」という理想主義的な思考に駆り立てているからと思われます。
女性を理想視しているからこそ、現実の女性の言動や行動に失望してしまいやすいのです。



金星-土星のハードアスペクトを持つ人は自分だけではなく、恋愛の相手にも高いハードルを設けてしまう傾向があります。ですから自然に恋愛回数は少なくなるのですが、
実際は、若いときほど自分を大切にしてくれない相手を選んでしまう自虐的な傾向があるのです。この矛盾は、ひとえに「自己評価の低さ」にあります。
愛情に対する飢餓感のようなものが常にあるのです。相手の愛情をはかろうとして、試すような言動をすることもあります。

ですからこのアスペクトを持つ人に対しては、常に変わらない、確かな愛情を示し続けることが大切です。

それでも時が経てば金星を客観的に見られるようになり、がんじがらめだった土星が良い具合にほぐれてきます。
そこで初めて、のびやかに、節度を持った大人同士のお付き合いができるようになってくるのだと思います。

このアスペクトを持つ人は、まずはこの自己評価が低くなってしまいがちで抑圧的な傾向、無意識に人間関係におけるハードルを上げてしまう傾向をよく自覚し、客観視できるようにすることが大切です。
Aさんのように、小説や詩など何かをつくりあげていくことに土星の力を向けるのも建設的ですね。



今回は乙女座金星のお話がメインになってしまいましたが、趣味や嗜好だけではなく、どのように「感じ」、どのように「受け入れる」のか、金星の傾向は千差万別です。
他サインの金星の記事もまたいつか書けたらいいなと思っています。

もうバレンタインデーは過ぎてしまいましたが、年に何度かは大切な人達と、一緒に映画を観たりコンサートに行って盛り上がったりして、金星が喜ぶ感覚を共有してみるのも素敵かもしれませんね。

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