2017/03/19

Tスクエアについて ~2017年春分図


Tスクエアとは、天体Aを頂点とした三角形のアスペクトです。2つの90度と1つの180度で形成されています。
よく言われるような、単に不幸や不運を表すアスペクトではありません。しかし、Tスクエア頂点の天体Aを、残り2つの天体――BやCがそれぞれ否定するので強い葛藤が生まれます。


その葛藤はなぜ生まれるのか。ひとつに、90度(スクエア)のアスペクトの「元素」の組み合わせが挙げられます。

元素は火・地・風・水の4種類。例えば上記の天体Aが牡羊座(火)にあった場合、天体B・Cは蟹座(水)と山羊座(地)となります。
燃え上がる勢いと精神(火)を水が鎮火させ、地が火を呑み込み、勢いを弱めます。火を絶やさぬようにするためには、何か策を講じなければなりません。そこに苦しい葛藤が生じます。

今までのやり方が通用しなくなるということは、方向転換を求められるということでもあるからです。
元素が異なる天体同士をどちらも成り立たせていくためには、今までの慣習を手放し、発展させていけるよう新しい工夫が必要になります。

加えて、天体BとCはオポジションの関係です。上記の例だと水-地でお互いを受け入れやすい関係となります。どちらも共存できる関係だからです。
強い否定のあとの肯定。そういった葛藤と試行錯誤を繰り返し、3つの天体はどんどんグレードアップし、磨かれていきます。

Tスクエアが緊張や抑圧をもたらすのは確かですが、同時に、どのようにすれば発展していけるのか考慮できる思慮深さと、その努力の方向性を与えてくれるアスペクトでもあるのです。



2017年の春分図です。

2017/03/20 19:29 東京都
世の中がどのような方向性と傾向を持つのか考えるとき、四季図(春分・夏至・秋分・冬至)を使って検証します。
t太陽がそれぞれ活動宮の(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)0度0分となった瞬間の図が四季図です。


この、柔軟宮28度あたり~活動宮2度あたりまでを牡羊ポイント(Aries Point)(以下AP)と言います。

出生図でAPにアングルや天体があると良くも悪くも目立ちやすくなります。
心理占星術では「APは公衆に向けて表現しやすい点である」と明確に定義づけられています。

それだけ柔軟宮から活動宮にイングレスする(サインを移動する)ことそのものの衝撃やパワーは大きいということなのですね。
つまりAPは大きな力と影響力を持つ「変わり目」と言えます。かつて天王星が牡羊座にイングレスした際には東日本大震災が起こっています。



さて、祝日でもある「春分の日」は、活動宮である牡羊座0度0分にt太陽がイングレスする日で、占星術では春分図を使って来年の春分までの傾向を見ることができます。
2017年の春分図で最も大きな特徴が、山羊座冥王星を頂点とする天秤座木星-牡羊座天王星のアングル上でのTスクエアです。

今回の牡羊座天王星-山羊座冥王星のスクエアは2011年より始まっていますが、かつては1930年代に牡羊座-蟹座で起きました。
世界恐慌、ヒトラーやムッソリーニの台頭、ナチスによる粛清、満州事変…激動の時代に続く大きな変わり目の時期でした。



今回の春分図も時代は違えど、似たニュアンスを持ちます。
ICにほぼコンジャンクションの山羊座冥王星は、様々な国、地域の考え方の傾向としてルーツ等を意識した保守的な色を帯びてくるように思います。
それは先月2月26日の日蝕時でも示されていました。魚座ICにドラゴンテイルと共にステリウムする太陽-月-水星-海王星は、自分のルーツや家系を再認識するといった点が強調されていましたね。

Dec上の天王星は、国同士での突然の離反、逆に急接近するなど、今までの関係性の流れを断ち切られるような極端な変化が訪れる場合があるのかもしれません。
出生図で今回の春分図との関わりがある方は、個人としても人間関係での劇的な変化が訪れるのではないかと思います。

しかし、Asc上の天秤座木星は平和と豊穣を表しています。Ascのルーラーが6室に流れていることから、雇用や労働システムが大きく変化し、待遇が改善されていく流れが、今年を象徴するニュースのひとつとなりそうです。



歴史は繰り返すと言いますが、Tスクエアは過去の経験から学び、大変な苦労を伴いながらも、質をグレードアップさせていくアスペクトです。

天秤座(風)木星と牡羊座(火)天王星のオポジションはお互いを受け入れ、ちょっと楽観的だけれど、前向きな精神と強力な推進力を持って山羊座(地)冥王星に働きかけます。
最も強力な冥王星への葛藤が大きいため、確かに簡単にはいかない、極端に振れやすい配置ではあります。
しかし、だからこそ個々が自制心を持って努力していかなければならない、そういう方向性を教えてくれていると思っています。

私もこれからまずはお墓参りに行って、自分や夫の家族のルーツに思いを馳せ、過去の激動の時代を生き抜いたご先祖様に心から感謝し、学び、心静かに手を合わせたいと思います。

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