2017/06/21

太陽回帰について


先日、お天気のいい日に、ひとりでドライブしながらちょっと遠出して、以前から行ってみたかった山の中のカフェに出掛けてきました。
目的は「太陽回帰図などを見て、昨年から今年1年の流れを考えること」。
5月が誕生月なので遅ればせながら…といった感じなのですが、最近いろいろと気ぜわしかったので、お店の方にはご迷惑だったと思いますが(笑)静かな環境でたっぷり3時間、落ち着いて思索を巡らせることができました。



太陽回帰(ソーラー・リターン)とは、出生図のn太陽の度数とt太陽の度数がぴったり重なるときを指します。つまり、西洋占星術上での「お誕生日」、いわゆる「個人春分」に当たります。
実際のお誕生日とは1日ほどずれることもあるのですが、t太陽がぴったり回帰した瞬間を切り取ったものが「太陽回帰図」となり、その1年の流れを示す指針のひとつとなります。

よく言われるのが、お誕生日付近に体調を崩されたり、気持ちが塞いだりするという方がいらっしゃるということです。
太陽のエネルギーが強まりすぎるのが原因とのことですが、これは出生図の太陽のアスペクトにより個人差があるようで、私の場合はやけに忙しくなることが多いです。
体調を崩してしまうのは、n太陽に対してt太陽がオポジションとなる個人秋分のときが多いので、毎年気を付けるようにしています。

また、太陽が回帰する瞬間の所在地が重要なため、「リロケーション」と言って、Ascのサインを変えるために太陽回帰のタイミングで遠くにご旅行される方もいらっしゃいます。いつか私も試してみたいです。
なお、出生時間が不明な方だと正確な太陽回帰図をつくることができません。アスペクトのみの判断となりますが、それでもある程度の傾向を読み取ることはできます。



さて、太陽回帰図は基本的に出生図と同じように見るのがセオリーですが、あくまで「トランジット図」ですから、外的な環境の変化や状況だと言えます。
内的な意図や衝動はプログレスや年齢ハーモニクスから読み取ることができるため、出生図 - CPS - 年齢HN - 太陽回帰図 といった4重円で見ています。

(なお私は、こういった1年の流れを見るとき、火星と月の回帰図もチェックしています。本当は土星や木星の回帰図も併せて考慮したいところです)



私の昨年(2016年/37歳)の太陽回帰図を使って、そこから読み取れることと、実際起こった現象を照らし合わせてみたいと思います。

2016年 太陽回帰図
まずは、Ascのサインの「3要素」から見ていきます。

Ascが活動宮ですと、新しいことに着手・準備していく年であると言えますし、固定宮は引き継ぐこと、柔軟宮は今までやっていたことを発展させていく要素を持ちます。

太陽回帰図は1年を期限に、毎年刷新されていくものですから、前年の太陽回帰図を見ながらどのような推移を辿るのか検証することが、より流れを理解する鍵になると思います。

私の場合、2015年(36歳)太陽回帰図のAscは双子座13度。ルーラーの水星がAscにコンジャンクションしており、月-冥王星とインコンジャクトを形成していました。
2015年に双子座水星に関することをより発展させ、2016年もそれを引き継いでいく。獅子座なので表現していくことに向かう、といった推移が見えてきます。

Ascの度数は獅子座27度。自分だけの個性・理念を携え、目的を持った自主的な行動を新たにスタートさせる度数です。ただ、押しつけがましさのようなものが出てくるニュアンスも持ちます。
太陽回帰図のAscは「その1年で努力すべきこと・課題・テーマ」を表すのです。



内円:出生図 /外円:太陽回帰図(2016年)
また、出生図と重ねたとき、太陽回帰図のAscがどのハウスに来るかという点も重要です。

私の場合、出生図の12ハウスに重なるため、「隠れた場所」で上記のような活動をすることが1年間のテーマ・課題である、ということになります。

Ascルーラーの太陽はMC-水星とコンジャンクション。冥王星-Vtと木星-ドラゴンヘッドとグランドトラインを形成しています。月も在し、10室が強調されている配置です。

出生図の太陽は9室。元々アカデミックなことへの探求に人生の目的を感じる傾向ですが、太陽回帰図の太陽は「意識的に使っていく太陽」ですから、「1年間限定」で10室の象意――アカデミックなものへの衝動を仕事や社会的な肩書きを得るために使っていく、という風に解釈することができます。

他の天体でも同じことが言えます。
例えば火星。太陽回帰図では10室月とオポジション、7室海王星とスクエアを形成しています。
元々8室後半の天体は占いや心理学などへの傾倒を表しますが、「1年間限定」で4室の象意――そういった傾向を使って自分の基盤を固めていくため挑戦していく、そんな解釈もできます。

また、1室を誕生月として影響を見ることもできます。例えば私の誕生月は5月なので、2室=6月、3室=7月…といった風に大まかに照らし合わせるのです。
この太陽回帰図ですと9室~10室に天体が集中しています。時期で言えば大体2017年1月~2月を指すわけで、この時期に「太陽回帰図が指し示す課題」に向けて、大きく事が動くと読むこともできます。



太陽回帰図については、勿論ルーラーの流れやアスペクトも細かく見ていかなければならないのですが、とりあえずここまで書いたところで実際、昨年はどのような流れだったのか、簡単に検証させて頂きたいと思います。

・2015年から続いていた友人・知人限定の無料鑑定を2016年12月に終える
・2016年に入り、太陽回帰・進行図・年齢ハーモニクス図を見て、それまで以上に占星術の講座に通うようになる
・2016年6月、ノード回帰。固定概念を大きく覆されるような経験をする
・2016年11月、p月がDecに重なる。2017年からブログを始めようと決め、準備に入る
・2017年2月、ブログ開始
・2017年4月、イベント出演。初めてお金を頂いて鑑定する

こう振り返ってみると、この1年間は、2017年に「占い師です!」と自分で勝手に名乗って(笑)、ブログで発信したり活動したりするための1年だったと思わざるを得ません…。
でも実際このブログによって、今、新しいご縁を頂けていることを鑑みると、太陽回帰図もとい、西洋占星術のおもしろさと不思議さを改めて実感するのです。




2017年 太陽回帰図
左図は今年(2017年/38歳)の太陽回帰図です。

海王星を頂点としたMC・月-木星のYODと、月-木星を頂点とした太陽・海王星のYODが重なり、海王星・月-木星を底辺としたアルプス型を形成しています。

ノード軸が貫く水星-天王星・土星のカイト。8月にはこの軸の上で日蝕が起きます。さらに冥王星を頂点とした水星-天王星・月-木星のTスクエア。

占星術というものの本来の意味に何度でも立ち返る必要。鍛錬・研究。これから始めようとしている鑑定への取り組み方。そういったものが見えてくる太陽回帰図だと思っています。また来年、おさらいするのが楽しみです。


今日(2017/06/21)は夏至の日。1年のうち、太陽のエネルギーが最も高まる日です。
あいにくお天気があまり良くなくて残念だったのですが、出生図や太陽回帰図を改めて眺めることで、自分の長期的・短期的な目的(太陽)に思いを馳せる良い機会となるかもしれませんね。

2 件のコメント:

  1. 桐吉先生、こんにちは!

    カフェでゆっくりと太陽回帰図について考えるって、とっても素敵ですね。

    今年の桐吉先生の太陽回帰図もスケールが大きいですね。
    大海原を航海する、大志を抱く、ロマネスク船長みたいな…
    (な、何だそれは…すみませんイメージです)

    ノード軸で日蝕が起きるのですね。
    スケールが大きそうなイメージですΣ(゚Д゚)
    どういった意味あいがあるのかな。
    宿命の扉が開くというような…??

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    1. ひぃさん、いつもコメントありがとうございます。
      ロマネスク船長(?)のように満を持して大航海できるのはまだまだ先になりそうですが、少しずつ勉強を進めていきたいと思っています。

      >ノード軸で日蝕が起きるのですね。
      いつも説明が足りず、分かりにくくてすみません…。
      ノードとは、トランジットする「蝕」のポイントです。1ヶ月に約1~2度逆行しますから、蝕が起こるオーブ内でお誕生日を迎える方は誰でも、太陽回帰図のノード軸上で蝕が起こるというわけです。

      私の太陽回帰図の場合、今年のはじめから形成されている土星-天王星トラインに、動きの早い水星が加わってノードを軸としたカイトを形成していたため、記事内に列挙した次第です。

      蝕が関わってくると、宿命と言うよりは、良くも悪くも周りの人を巻き込んで大きく事が動くことが多いようです。
      太陽回帰図内に蝕のポイントが重要な位置を占めている場合、ハウス・天体・アスペクトによって影響を考慮していく、ということになります。

      ひぃさんもぜひ出生図や太陽回帰図と日蝕図を重ねてみて下さいね。ありがとうございました。

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