2017/08/31

新月・満月・蝕について


ひとつの情報を何度もかみしめたい(?)牡牛座の私にとって、3月から始めたツイッターの情報のスピードの早さにはいまだになかなか着いて行けないのですが、最近は、新月時・満月時にその時々の配置について、少しだけ書くようになりました。
140字でしか投稿できないので、なるべく多くの情報を入れられるよう工夫はしているつもりなのですが、どうしてもざっくりとした解釈に終始してしまっている感があります。
フォローして下さっている方、いつもありがとうございます。感謝しています。

毎月やってくる新月・満月なので、私を含め、慣れてしまっていてなかなか意識できない面があると思うのですが、実は少なからず影響が大きい天体イベントなのです。



アメリカの精神科医であり、宇宙生物学を専門としているアーノルド・リーバー氏(Arnold L. Lieber)の「月の魔力」という著書では、月-地球の力学的な作用によって海の満潮・干潮が起こるように、地球上に住む生物全て、中でも体内の半分以上が水分で出来ている人間にも同じように満潮・干潮が起こるのではないかという仮説を立てています。
つまり、月は力学的影響だけでなく、生物(人間)の行動・精神にも大きな影響を与えており、その月のリズムを形成している宇宙と生命体は深くつながっている、という理論を提唱しているのです。

リーバー氏によると、満月時には犯罪・暴力・酒乱等で警察が出動した統計が多く、交通事故については上弦の月~満月の間・下弦の月の頃が最も多かったそうです。
また、動物実験では、新月時の代謝が著しく悪く、満月時の代謝が著しく良いデータも出ているのだとか。

日本でも過去に、兵庫県警察の交通事故統計の担当者が日本全国で起きた交通事故のデータをもとに、「月齢と交通事故の関係」を調査・研究しています。
9年間の全国の事故数、580万件ものデータを全て考慮していることからかなり信頼性の高い結果だと思われるのですが、死亡事故に至るような「暴走型」と呼ばれる大事故は新月時・満月時に集中して発生しており、死亡事故に至らないような「うっかり型」の事故は上弦時・下弦時に多発しているそうです。

また、徳島県警察による、県内で起きた交通事故の調査では、満月時の1.1倍ほど新月時の事故が多かったというデータもあります。

人の精神が乱れやすいという統計から、アメリカでは、新月時や満月時にコンサートなどのイベントを行わないよう呼びかけている学者もいるようです。
日本ではあまり考えられませんが、イベントの盛り上がりに乗じて暴動や略奪、予期せぬことなどが起こりやすいからだということです。

また、リーバー氏は新月や満月は生殖行動にも関係すると述べています。後述しますが、占星術の観点でも、人間の受胎と新月・日蝕は非常に密接な関係があるようです。



日蝕の種類(国立天文台より)
さて、こういった「人の行動・精神に作用すると思われる」新月・満月にノード軸がそれぞれ、約半年毎に重なると"蝕"が起こります。

過去の記事にも書きましたが、ノード軸は、太陽と月の交点を表す感受点であり、トランジットする蝕のポイントです。

「へその緒」を表すとも言われるノード軸は、目には見えない作用――ご縁の構築や清算・カルマ的要素・周りの人を巻き込み、また巻き込まれるような影響を及ぼすなどのニュアンスを持ちます。

いずれにせよ、個人的な影響というよりは、目に見えないけれど、集団的なご縁のようなものからの計り知れない影響を受けるポイントであるということです。
そのポイントが新月・満月にそれぞれ重なるわけですから、いつもの新月・満月と比べて特別に大きな影響があるとお分かり頂けるのではないでしょうか。



"蝕"はその視覚的なインパクトの強さから、太陽・月への信仰が根底にあった古代より「死と災い・破滅の予兆」といったニュアンスでとらえられていたようです。
日本は勿論、世界各地で蝕にまつわる様々な神話が存在し、歴史上では、政争に蝕を利用して相手をコントロールしようとする強者も存在したとか。

私も幼い頃、テレビで初めて見た皆既日蝕の映像に言いようの無い不安のようなものを感じたことを覚えていますが、西洋占星術において、蝕が関わる時期は必ずしもマイナス面だけでない、様々な出方をするようです。



2016/09/01 18:06 日蝕
左図は私の出生図に重ねた、2016年9月1日の5重円です。
内円から、出生図/太陽回帰図(2016年)/CPS/年齢ハーモニック(HN)図(37)/日蝕図 となります。

この日蝕(金環蝕)は乙女座で起き、魚座海王星とオポジション。
射手座土星-火星を頂点としたTスクエアが形成され、無意識の世界・見えない世界を現実に反映させていくことに意識が向けられやすい時期でした。

ノード回帰を3ヶ月前に迎え、1室のn土星-SA木星の上で日蝕が重なっています。
同時に、p月が魚座入りし、Decに重なろうとしていました。


年齢HN図ではAsc-水星のコンジャンクションが、n月-冥王星-金星に重なる木星-火星-天王星とスクエア。SA土星もn月にコンジャンクションしています。


現在から約1年前のこの頃は、占星術の講座に足しげく通っていました。太陽回帰図や年齢HN図を見て、勉強に力を注がなければと思ったのです。
オンライン講座も受講し、友人限定の無料鑑定の鑑定書づくりを進め、日中はアルバイトをしていました。また、友人達とのお付き合いの中で、雑用やまとめ役などせざるを得ないことが多くなりました。
p月がDecに近づくと、私だけでなく、どうしても忙しくなる方が多いようです。

加えて、2014年から、友人と趣味の文学サークルに入って毎月1回の活動をしていたのですが、どうにも立ち行かなくなってしまい、2016年末にサークルを辞めました。
無料鑑定も同時期に終了し、以前ご縁があったところから再びお声を掛けてもらって、いろいろと問題があった当時のアルバイト先も辞め、古巣に戻りました。


tノード軸が出生図の天体やアングルに関わると、新しいご縁が生まれたり、これまでのご縁が消滅してしまったりしがちです。
逆に言えば、tノード軸がヒットするタイミングで望まないご縁から解放されることもあるとも言えます。
ただ、何も起こらなかったという方も実際にいらっしゃいますので、このあたりも個人差が大きく、過去の出来事を検証する必要がありますが、私は「効く」ことが多いです。



2017/02/26 23:53 日蝕
左図は上記の日蝕から約半年後、2017年2月26日の3重円です。
内円から、出生図/CPS/日蝕図 です。

蝕は常に対の関係ですから、前回1室だった蝕が今度は7室で起こっています。

Decを越え、n土星-SA木星とオポジションになったp月が日蝕とコンジャンクション。tノード軸はAsc-Decに重なっています。

8室金星の上には火星を伴った天王星-木星(ギャンブラーズ・トランジット)のオポジション。t冥王星-p水星と共にグランド・クロスを形成。同時に火星がほぼ回帰しています。


tノード軸がアングルに重なるときは大きな変わり目のときです。加えて、p月がDec(7室カスプ)に重なるときは「社会に向けた"デビュー"のとき」とも言われています。

私の場合、半月前の半影月蝕のときにこのブログを始めたのをきっかけに、3月に入ってイベントのお誘いを頂いたのですが、「この時期にデビューしないで、いつデビューするんだ」という気持ちと、「デビューするにはまだ未熟だ、早すぎる」という気持ちの間で強い葛藤と深い落ち込みがありました。
p月が魚座を進行しているときは、引きこもりたくなるような衝動が生まれやすいようです。

一方で、ブログをご覧下さった方からご感想のメールを頂くようになりました。
自分でインターネット上に載せた以上当たり前なのですが、自分が書いたものが広がっていくだけでなく、見知らぬ方達とご縁がつながったということに、心からのありがたさと不思議さを感じていました。
結局、この半年の間に、自宅に部屋を作って鑑定をするようにまでなったのです。

木星-天王星を含んだ活動宮のグランドクロスの影響、火星回帰図の状態などの後押しがあったことで非常に早い展開でしたが、こういった"ご縁が際限なく広がっていく"象意も、蝕の影響のひとつだと思っています。

過去、n月やn太陽に蝕が重なったときは車で自損事故を起こしたり、大好きだった祖父が亡くなったりしたこともありました。
それでも、n土星-SA木星上で起こった今回の蝕は、"方向性が定まりにくい"私のノー・アスペクトの逆行土星(乙女座)を「人生の目的に向けて舵を切る勇気をくれた」蝕だったのではないかと思っています。



さて、受胎前にも特徴的な日蝕、もしくは特徴的な新月が起きると言われています。

左:受胎3ヶ月前日蝕 /右:受胎2ヶ月前新月 (内円:私の出生図)
左図の外円はどちらも、母が私を受胎する直前の日蝕・新月のトランジットです。

勿論、私がまだこの世に存在していない頃のトランジットですが、私の出生図と重ね合わせてあります。

左図は母が私を受胎する3ヶ月ほど前に起きた日蝕時(1978年4月)のものです。
私の出生図の8室金星、それにオポジションを形成する2室月-冥王星のぴったり真上で起きています。「継承」というキー・ワードがありますが、まだよく認識できないままでいます。

右図にある翌月、受胎2ヶ月前の新月は牡牛座新月(1978年5月)で、1度ほどオーブはありますが、これも私の9室太陽のほぼ真上で起きています。

私は、本当は1979年4月半ばが出産予定日だったそうですが、遅れに遅れ、1979年5月9日に産まれたという経緯があります。
この図を見るたびに、私はなぜこの日、この時間をわざわざ選んで生まれてきたのだろうか(もうちょっといい日が良かったなぁ…)、と何かに問われている気持ちになります。



左:受胎4ヶ月前新月/右:受胎3ヶ月前日蝕 (内円:母の出生図)
今度は母の出生図に重ねてみました。
母は新月生まれです。受胎4ヶ月前(1978年3月)にオポジションの位置で新月が起こっています。

翌月、受胎3ヶ月前(1978年4月)の日蝕時はn土星-海王星に新月がオポジション。

図にはありませんが、受胎2ヶ月前の牡牛座新月(1978年5月)のときはt天王星と重なるSA土星-海王星に、新月がオポジションを形成していました。

私のHN7では土星-海王星のタイトなコンジャンクションがあり、n金星の上で結晶化しています。
良くも悪くも、私の生涯に及ぶテーマを感じさせる配置が、受胎前の時期に象徴的に表れていたことに不思議な巡り合わせを感じずにはいられません。



また、受胎前日蝕時、受胎後の日蝕時のノード軸の位置も重要です。

長年、受胎のサイクルについてご研究を重ねられているリマーナすず先生は、この受胎に関連した日蝕のノード軸を"root node"(根のノード)と捉えておられ、「個人を取りまく背景を描き出す」、「魂の分母を共有し合っているポイント」であるとおっしゃっています。
つまり、蝕のノード軸は「大勢の人と共有している」、「目に見えないけれどご縁でつながっている」ポイントであるということなのです。

私の場合、受胎前日蝕より、半年後(1978年10月)の受胎後日蝕のノード軸の位置に特徴が出ています。
ドラゴンヘッドの度数は乙女座26.79度。ドラゴンテイルは魚座26.79度です。
その軸を8分割して整理してみると、柔軟宮26.79度付近と、固定宮11.79度付近に何か天体や感受点を持つ方と「目に見えないけれど、共有し合っている分母」があるということが分かります。

乙女座27度には夫のAscがあり、夫の親族にも上記のいずれかの位置に天体や感受点を持つ人がとても多いのです。
特に義父と私はシナストリーでお互いのノード軸と太陽をそれぞれぴったり重ねていることもあり、きっと夫の家系と「分母」を同じくしているのだろうな、と思っています。



新月・満月は、私達にとって方向性と気付きを与えてくれるサイクルですが、蝕はもっと大きなスケールで働きかけてきます。
どのハウスで、どの天体の上で、どのミッドポイントで、蝕が起こったか。
それは日蝕図・月蝕図の配置と相まって、個人的に、また具体的に、半年間かけてどのような変化が訪れるのかを示してくれる重要なファクターでもあります。
自然に訪れるであろう変化の内容を意識にのぼらせ、把握し、自覚できることが、占星術というツールの意義のひとつなのではないかと思っています。

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